恋のエンジェルは、恋しない⁉

「さぁ、いい加減、でてきて、恋夏?」
準備が終わると、恋夏と三人は、別々に着替えた。
けれど、恋夏は恥ずかしがって、なかなか
出てこない。
「恋夏ちゃん、大丈夫だよ?」
亭も、心配そうに、声をかけた。
そのうち、待ちくたびれた京に、
我慢の限界が来た。
「恋夏、五秒以内出てこないと、ふすま、開けるよ?」
京の声はもう、悪に染まっていた。
いーち、に~い
京は、数え始めた。
「おい、京、やめろよ」
景だけは、京を止めようとしていた。
「ご、ごめんなさい」
恋夏は、思いきって、ふすまを開けた。
恋夏は、水色の、レースがついた水着を来ていた。
「かわいいじゃん」
恋夏は、京の言葉に、顔をまっかにした。


「だいじょうぶ、似合ってるぞ」
恋夏はなぜか、こっそりと言った景の言葉に、ほっとした。