合宿当日。
今日は、冷たい風が吹き、そんな、
暑くはなかった。
恋夏たちは、学校に、七時に集まり、
バスに乗った。
校庭には、たくさんの生徒が盛り上がっていて、
バスのなかも、にぎやかだった。
「恋夏ちゃん、こっちっこっち」
恋夏がバスに乗ると、真っ先に、塁が話しかけた。
一番後ろの、一列席に、塁、京、亭、景、そして、恋夏が座った。
「おはよう」
恋夏があいさつすると、四人もあいさつした。
恋夏はもう、『怖い』と思うことは、
なくなった。
プシュ~
バスが、音をたてながら、ゆっくりと動いた。