ルイスが上着を脱いでその下のTシャツも脱ぐ。
包帯が出てきた。
「はいっ、寝転んで。」
「…ハイ」
またまた大人しくベッドで寝転ぶ。
ミキナはするすると包帯を解いてからルイスの背中に話しかけた。
「消毒するよ?」
「うん」
その返事を聞くとミキナは、ガラスで切った傷と相変わらず治る様子のない傷に消毒液を浸した布を優しく宛てた。
染みるはずなのにルイスはびくともしない。
消毒を終えて薬を塗り、包帯を巻いた。
ルイスが服を着る。
「…こんなの駄目だ」
「え?」
ボソッと呟いたルイスにミキナは聞き直した。
「ん?」
「今何か言わなかった?」
「いや?」
にこにこして言うルイスに首を傾げながらも、ミキナは救急セットを片付けた。
「じゃああたし、ご飯頼んでくるね」
「うん、ありがとう。」
ミキナが部屋を出た音がパタンとする。
ルイスはまた窓の外を見た。
「…こんなの駄目だよね、兄さん…」
一人っきりの部屋に、ルイスの悲痛な声が響いた。
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包帯が出てきた。
「はいっ、寝転んで。」
「…ハイ」
またまた大人しくベッドで寝転ぶ。
ミキナはするすると包帯を解いてからルイスの背中に話しかけた。
「消毒するよ?」
「うん」
その返事を聞くとミキナは、ガラスで切った傷と相変わらず治る様子のない傷に消毒液を浸した布を優しく宛てた。
染みるはずなのにルイスはびくともしない。
消毒を終えて薬を塗り、包帯を巻いた。
ルイスが服を着る。
「…こんなの駄目だ」
「え?」
ボソッと呟いたルイスにミキナは聞き直した。
「ん?」
「今何か言わなかった?」
「いや?」
にこにこして言うルイスに首を傾げながらも、ミキナは救急セットを片付けた。
「じゃああたし、ご飯頼んでくるね」
「うん、ありがとう。」
ミキナが部屋を出た音がパタンとする。
ルイスはまた窓の外を見た。
「…こんなの駄目だよね、兄さん…」
一人っきりの部屋に、ルイスの悲痛な声が響いた。
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