ルイス達が走っている頃、ショウはというと…。
「…何だぁ?この村。男いねぇじゃん。」
リゼルクの村で宿でぶつくさぼやいていた。
小さな宿のロビーで、ソファーに座って水を飲む。
「男共はマリナスに押しかけに行ったよ」
宿主のおばさんがショウの呟きに答えた。
「マリナス…って、あぁ。紛争か…。」
「そうそう。お兄さんも厄介な時に来るんだねぇ。巻き込まれても知らないよ。」
「あぁ、俺は強いから大丈夫。」
ショウはニカッと笑ってそう言った。
「あっははは!おもしろいねぇ。でもアンタ本当に強そうだねぇ。」
「だろ?ところでオバサン、金髪の人当たりのいい美少年と茶髪の可愛い美少女見なかったか?」
「ん~、見ないねぇ。そんな組み合わせ目立つだろうけどねぇ。」
オバサンの答えにショウは腕組みをして考えた。
(…まさかマリナスにいたりはしないよな…?)
そのまさかだったりするが、ショウはそれを知らない。
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