月の国



ショウの言葉にルイスは驚いた。

「え?家族だろ?」

「ミキナは小さい頃に遊牧で行った遠くの村で拾った子なんだ。」

そう言ったショウはまたニッと笑った。

「可愛い子だろ!俺の自慢の妹だ。」

「…うん」

ミキナがルイスに冷たくなった理由が何となくわかった。

ミキナは家出したことに少し怒ってるのかもしれない。

家出したのは、ミキナにとっては家を捨てたも同じなのだろう。


「…変わってほしいよ」

ポツリ、と呟いた。

「え?」


ショウがルイスの顔を覗き込む。

「んーん、何でもない」

「あ、そう?そういえば村を案内するんだったな。行こっか」

立ち上がったショウは部屋を出る。

「うん」

ルイスもそれに着いて行った。