三人がディナーに舌鼓を打っている間も、豪華客船は緩やかに港町のまわりを進んでいく。
「ほら、ルイス、あれがユジル大橋だ。」
「ん?」
ディナーに夢中になっていたルイスは顔を上げた。
夢中なわりには丁寧にマナーを守って食べていく。
そこらへんはさすが貴族(?)、という感じだ。
「わぁ、でかいな!」
目をキラキラ輝かせて喜ぶルイスの隣で、ミキナはつついていたサラダから海へと視線を移す。
「何回見てもすっごいけど、船から見たらこんな感じなのね!」
同じようにキラキラした目で、その橋を見た。
メリンデルクの北東に位置するその橋は、本陸から孤立したトゥメリデ島と、首都のあるリスティガン大陸を結ぶ大事なものだ。
ちなみに、トゥメリデ島というのはトゥメニスとメリンデルクがある島のこと。
トゥメニスから大陸に伸びる橋より更に大きなこのユジル大橋は、見るものを必ず感動させる。
「この島に入る橋も凄かったけど、あれはもっと凄いなぁ~。」
「次はどこ行く?あの橋渡ったらね、小さな村と、町があるの。どっちかに行きたいな。」
ミキナの提案に、ショウは天を仰ぎ、ルイスはテーブルに肘をついた手の甲に顎をのせ、それぞれ考える仕草をする。
そのあと行儀が悪いことに気が付いて、ルイスは慌てて姿勢を正した。
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