「ルイス、どうしたの?ねぇ!」

肩に手を置き、顔を覗き込んだ。


「だ…大丈夫…」

弱々しい声でルイスは呟く。



「大丈夫?無理をなさるな!気分が悪くて仕方ないのだろう?」

笑いながら言うボスレアを、ミキナは睨んだ。


「それ、何よ!気持ち悪い!」


「これは『緋光石』。ルナティアに害を為すもの。これさえあれば、ルナティアを操るも、内側から壊すも自由。」

ルイスとミキナに近寄りながら、ボスレアは得意そうに言う。

「ルナティアに??どうしてそんなものが…」


「…っぁう!」

「ルイス?!」

急にルイスが胸を押さえて苦しみだした。

ミキナが庇うようにルイスの前に立つ。


「離れて!ルイスに手出さないでよ!」


「ルイス様、やめました。私は貴方様をご両親に引き渡し、報酬を貰おうと考えていた。しかし貴方は反抗した…。

貴方を殺しても罪にはならないでしょう。」


にたっと笑いながら、ボスレアはどんどん近づく。




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