「くそっ、何なんだよあいつら!」

メリンデルクの宿。

ショウはベッドの枕を思いきり殴ってそう吐き捨てるように言った。


「でもミキナの居場所はわかったよ。」

窓の外を見ながらルイスが言う。

すぐ近くの古びた家を見つめた。


「馬鹿だよなあいつら。バレてるってんだ。」

「不自然じゃなかった?」

「あ?」


苛立っているショウは、急に変なことを言い出したルイスに適当に答える。


「何だかわざと居場所を見せつけたみたいな。たまに俺らが来てるか確認してたし。」

「…それでも俺は助けに行くぞ」

「もちろんだよ」


ショウはさっき買った長剣を肩からかける。

ルイスも短剣を腰に忍ばせた。


「何が目的かは知らないけど。」

「思い知らせてやる。」



ルイスの言葉をショウが受け継いだ。




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