「ただ~いまぁ」

買い物をして街中を歩き回ったミキナとショウは、本当に6時ピッタリに戻ってきた。

「おかえり」

「ん?ルイス、風呂入ったのか?」

ベッドに寝転んでどこから出したのかは知らないが本を読むルイスを見てショウは首を傾げた。

ルイスの綺麗なくしゅっとした金髪は濡れてストレートになり、微かなシャンプーの香りが漂う。

服も着替えたようだ。


「うん。それよりさ、これ見て!」

起き上がったルイスは自分の瞳を指差してにっこり笑った。



「わぁ、色が変わってる!どうしたの?」

「カラコンだよ、カラコン。」

「からこん?」

「ちっちゃい色のついたレンズを眼に入れて、瞳の色を変えるんだ。」

ルイスのグレーになった瞳をミキナはまじまじと見つめた。


「痛くないの?」

「大丈夫だよ」


笑顔でルイスが言う。


「凄いな、俺そんなの見たことねぇよ。でも何で色を変えるんだ?」

自分より身長の低いルイスの目に高さを合わせて少し屈んだショウが、物珍しそうにそれを指差した。


「こうしたら俺、人目を気にせず歩けるからさ。髪はもともとはストレートだったから、いつものままだとわかんないし。」

にこにこと微笑むルイスに、思わずミキナも笑顔になる。




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