月の国



「明日さ、大人が忙しいから子供だけでミキナの誕生日会やるんだ。な、ミキナ。」

ショウはミキナに目で何かを話す。

「うん。…ルイスも、おいでよ。」

ミキナは少しためらいがちに上目遣いで金髪の少年に言った。

「え?」

「明日の家族のお祝いは、夜だけだし。ルイスも、みんなと仲良くなったみたいだから。」

ミキナはそう言うと笑った。

「…いいの?」

「いいよ、来て!」

ミナも喜ぶだろうし。

そう思ったが、声には出さない。

「わかった」

ルイスは嬉しそうに、満面の笑みを浮かべた。

ミキナは少し、ミナの気持ちを理解した。

 ――――――――

翌日、朝早くからルイスは起きていた。

まだ6時だ。

洗面所で顔を洗い、鏡を見た。

大きめの薄い綺麗な紫の瞳が見つめ返して来る。

「この瞳、どうしよう」

そう呟いて物思いに耽る。

すると、ショウが入って来た。

「あ、おはよう」

「おう。早いな。」

ニッと笑い、ショウも顔を洗う。


「誕生日会ってここですんの?」

「ん?あぁ。一番広いのがここだからな。」



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