ショウは笑いを引っ込めると、ニカッと白い歯を見せながら言った。
「いや、お前俺の友達に似ててさ。思い出したら笑っちまった」
「……似てる?」
聞いたロデアはチェルスと顔を見合わせた。
それから身を乗り出してショウに問う。
「それってどんな人?」
──…ニコニコした柔らかい笑顔。
純粋そうなキャラも交わり、それはショウにかなりの好印象を与えた。
それからショウは、嬉しそうにその“友達”のことを話す。
「面白いヤツでさぁ。いっつもニコニコしてて読めねぇんだけど、可愛いんだ。
頭いいかと思えば常識知らなかったり、ヘラヘラしてて弱そうだと思ったら超強かったり。
ほら、この剣もそいつが選んでくれた。」
言い終えたショウは自分の持つ長剣を見た。
藍色の柄と朱が混じった銀に輝く剣身。
「それ、業物『藍秋刃』じゃん!」
それを見たロデアが目を輝かせながらショウに言った。
得意気にへへッと笑い、ショウは頬を掻く。


