「いやぁ~、ロデアってしっかりしてるなぁ。まだ子供なのに旅してるのかぁ」
その子供から色々話を聞いたショウは、そう感心しながら出された茶を啜った。
ロデアはニコニコしながら頷く。
「貴様、ロデア様を呼び捨てに…!」
「いいよチェルス、ていうかうるさい」
ロデアにバッサリ切られて、いい大人のチェルスはしゅんとして黙り込んだ。
どうやらこの子供、隊のトップのチェルスより地位が高いらしい。
ショウはロデアを眺めながら、ルイスを思い出し小さく笑った。
やんわりしてると思ったら、キツかったりする。
立場だけでなくそんなところも、ルイスに似ていると思ったのだ。
「? 何??」
ショウが一人で笑っているのを見たロデアが、不思議そうに首を傾げた。
さらりと揺れる赤の混じった金髪。


