月の国


「…え、国?」


ミキナがきょとんとしてルイスを見た。

ルイスはハッとしてミキナを見返す。


「…あ、ううん。国っていうか、町。」

「なぁんだ。ビックリした。国なんて規模がでかすぎるよ。あたし滅多にその単語使わないし」


ミキナはそう言って笑い飛ばした。

ルイスも苦笑い。


「…そうだよね。まずショウを見付けなきゃ。」


オムライスを食べながら、ルイスは呟いた。









 ――――――――



その頃、ルイス達がいる町マリナスの外で。



「…何これ」




豪華な装飾つきの馬に乗っている人物から、そんな呆けた声が発せられた。



声色からしてまだ子供。


しかしマントに身をすっぽり包んでいる為、その全貌は見えない。





「紛争、ですね」



その子供に従いついている大人が、同じく豪華に飾られた馬に乗り淡々と答えた。


子供は大人の言葉に振り向く。


その拍子にフードがぱさりと頭から落ちた。





「…あ、ロデア様。駄目ですよ、お顔を見せては」


「そんなの知らない。ねぇ、この国って平和なんじゃなかったの?」





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