朝、少しウキウキしながら学校に行った。
 いつもより早めの教室。
 「あ、まだ誰もいないじゃん」
 だいぶ早く来たみたい(笑)
 席にぽつんと座って成瀬祐を待った。
 気まずいけどまっていたら、教室に成瀬祐が来た。
 「おはよう」
 「おー!おはよう」
 優しい彼の声。おはようでさえ嬉しい。
 「成瀬くん。アダ名考えたよ。ゆうゆってどう?」
 「ゆうゆ…。いいね。二人だけのあだ名だね」
 あ、うれしい。二人だけのとか。泣きそうになる。
 「ゆうゆ…。よ、よろしくね」
 そういってまた一日が始まり一日が終わった。