姫君の忘れ物

ふわふわとした茶色の髪

同じ色のうるうるとした瞳

あたしはその子に見惚れてしまっていた。

「あ、の…」

おずおずと男の子があたしに話しかける。

「あ、ごめん!ここに何か用事でもあるの?」

「…ぼ、僕を、ここの門下生にしてほしくて…」

男の子はあたしと目を合わせながらたどたどしく言葉を紡ぐ。

「ここに、置いてください…!」

「…、どうしてー…」

「雪生!!!」

あたしが話し出すと勝太さんがやって来た

「探したぞ~…ん?この子は?」

「あの!僕をここに入門させてください!

勝太さんが男の子を見ると男の子は声を大きく出し、頭を下げた。