月の丘

彼もまた、私から少し離れるように横に座り直してくれた。


「こんな夜に、君みたいな小さい子が外に出てて、お家の人はは心配しないの?」



と、彼の質問に…


「自分の部屋の窓から、屋根に出て木からおりてくるの…」



と、私はいつもの脱出経路を、彼に話した。



彼はフッと吹き出し、笑いながら


「見かけによらず、おてんばさんなんだね!」



私を見ながら、そう言った…