月の丘

……ココノ ヒカリハ ツメタイ……


私の頭の中に、その言葉が渦巻く…。


光りなんて……どんな光でも正直同じ物だと思っていた−−

しかし、私の考えは間違っていたようだ………


私は、膝をがっくり落としたまま、冷たい光の森を見つめていた。


有って当たり前だった物……無くなって初めてわかった自然の有り難み……


ここに出て来て、わかった一番大きな事かも知れない!



−−私に大切な何か……とは?−−


一瞬、ここに来たことを後悔した……


しかし、私の夢に向かうには地元より高度なレベルの学校が必要だったのだから……


そう…仕方が無い……


そんな風に、自分を慰めた。