−−そんな時ふとカーテンの隙間から見えたキラキラ光る光の森を見つけた−−


私はまるで吸い寄せられるように、もっと光の見えるところを探した。



スエットにパーカー…

しかも、ブランドなんて何も無い…


この寮には場違いな服装のまま、私は屋上へと急いだ……


そんなにすぐに全てが消えてしまう訳では無いだろうに……


屋上のフェンスに駆け寄り、カーテンの隙間から見えた光の森を探した……



そこにあったのは、星の無い真っ暗な夜空と、人工で作られたギラギラしたネオンだった……


この光は冷たい……

私はがっくりと肩を落としそのままひざまづいた。