ただ一ついつもと違うところは、私のお気に入りの髪飾りとネクタイピンを交換した事実(こと)…



私はそれを、オルゴール付きの宝箱にしまった…



キラキラと光り輝く宝石達に包まれながらも、同じ空間(とき)を見知らぬ人と一緒に過ごした現実(こと)…



ベッドに入ってからも、しばらくさっきまでの出来事を思い出している私が居る…



いつもなら、誰も居ないあの場所で、偶然居合わせた私達…



それが、これからの私の人生にどう作用していくかを自分自身気が付くのは、まだまだ先の事になる。