僕らの恋がはじまるまで

制服に着替えて、朝ごはんを食べるとわたしは学校に向かった。



昇降口で上履きに履き替えて、廊下を歩いていると……



前からは今日夢で甘い言葉を囁いてくれた真波くんがこっちに来るのが見えた。



だめだ、夢で見たシーンが頭の中で回想されて、真波くんと視線が合わせづらくなってきた。



お願い、わたしのことはスルーして!!



「おっ!竹内じゃん。おはよ」



わたしの心の叫びは届かなかった。



真波くんはわたしを見つけるとすぐに声をかけてきた。



「お、おっはよ。真波くん来るの速いね」



「あ~ちょっと行くとこあってな」



わたしは目線を少し下げて真波くんに言うと、彼は『じゃあ後でな』と言ってわたしの横にある階段を上っていってしまった。