僕らの恋がはじまるまで



しばらくフリーズした真波くんはボソっと『全部こうなったのはアイツのせいか』と呟いた。



そして彼はすべてが分かったかのようにフっと一瞬笑った。



「あのさ、竹内。落ち着いて聞いて。



俺さ、昨日普通に教室で弁当食べてたって言ったらどうする?」



「嘘だ」



わたしは何も考えずに言い返した。



いったい真波くんは何が言いたいのか分からない。



「じゃあ、俺に一つ上の兄貴がこの学校にいるって言ったら?」



「え……」



真波くんにお兄ちゃんがいるの?



そんな話、聞いたことない。