僕らの恋がはじまるまで

―ピピピピピッ



今日もいつものようにスマホのアラームが鳴った。



昨日は鳴ってほしくないと思ったのに、今日はもっと速く鳴ってほしかったと思ってる自分がいる。



あんな夢見たくなかった。



現実見ただけでも辛かったのに、夢にまで出てくるなんてもうやめてほしい。



それでも無理に決まってるのに、未だに真波くんに振り向いてほしいと思ってしまう自分がいる。



どこまでわがままなんだ、わたし。



「学校行きたくないな」



昨日、真波くんにあんなこと言っちゃったし、今日はどんな顔して一日耐えたらいいんだろう。



絶対真波くんに嫌われちゃったよね。



真波くんはわたしが好きだって知らないのに、完全に八つ当たりしちゃったな。




重たい足を動かしながら学校まで行って、今日の授業も上の空のまま



かなちゃんとえりちゃんにも昨日のことは触れられることなく長い長い一日は過ぎた。



ときどき、真波くんがこっちを見てきた気もしたけど



とうとう自分は自意識過剰になっちゃったのかな?と思って視線が向けられた先を見ることはなかった。



そして今日も掃除を終えて、帰ろうとした時だった。



「竹内、話があるからちょっと来て」



「……行かない」



わたしに話しかけてきたのは真波くんだった。



もう話かけないでって昨日言ったのに。



でもなんだか真波くんは怒っている様子に見える。



「じゃあここでいいから!なんで俺のこと避けてるか言って」



彼はいつもとは打って変わって少し大きな声を出して余裕がなさそうだった。