僕らの恋がはじまるまで


その夜、わたしはまた夢をみた。



それは帰ってからもずっと頭から離れてくれなかった真波くんと真波くんの彼女、そしてそれを泣きそうになりながら見ていたわたしだった。



「今日の放課後、どこ行きたい?」



「うーん、真波くんは?」



「俺は……どこがいいかな。ホラー映画とかいいかも!」



「何それ~あたしが嫌いなの知ってて言ってるでしょ?」



「そうだって言ったら?」



彼女さんは『もう~!』と言いながら真波くんの腕を叩いている。



そして真波くんと彼女さんは手を恋人繋ぎをしていて。



わたしは少し離れたところから泣きそうになるのを我慢しながら「苦しいよ…」と言いながら見つめていたんだ。