夢見のさだめ

本気で焦るランスロット王子を初めて見た。


堪えきれず笑ってしまった。



「エヴァ!! 笑い過ぎだよ!!」

「だって! ヤダもう! お腹痛い!!」



お腹を抱えて笑う私の肩を、ランスロット王子が小突いた。


すると次はアイリス様が笑い出してしまい、終いにはランスロット王子も笑っていた。


笑いが徐々におさまってきて、笑いづかれた私は背もたれに寄りかかった。



「あーお腹痛い……」

「僕も痛いよ」

「ふふっ、私も。 こんなに笑ったの久しぶりだわ」



アイリス様の嬉しそうな顔を見て、改めて生きて戻ってきてくれて良かったと思った。



「私の顔に何かついてる?」

「いいえ……ただ良かったなと思いまして」

「良かった?」

「アイリス様はランスロット王子に似て、お優しくて温かい方で良かったと思ったんです。 ドミニク王子みたいに、ツンツンしてる方だったらどうしようかと思いました」