夢見のさだめ

王族って私が思っているよりも色々と複雑なのかもしれない。


産まれた時から責任とか役割とか、いろんなものを背負わなきゃいけないんだろうな。


周りの人からは媚びを売られたり、期待されたり……私だったら家出しちゃいそう。


そう思うけど、大切な人放って一人だけ逃げるなんてできないかもしれない。


あまり会話をする雰囲気ではなくて、静かなまま二人で廊下を歩いた。


至る所に守衛の人が立ってるけど、来た時よりも気にならなかった。


暫くするとランスロット王子は一つの部屋の前で足を止めた。



「ここ?」



小さな声で尋ねると、ランスロット王子は笑顔で頷いた。


_コンコンコン。



「はぁい」



部屋の中からなんとも可愛らしい声が聞こえてきた。



「僕だけど入っていいかい?」

「どうぞっ」