友人……またしてもその言葉は私に傷をつけたけど、私は笑って「分かった」と答えた。


その時の嬉しそうなランスロット王子の顔は忘れないだろう。


話しをしていると、あっという間に馬車はお城に着いた。


走って来た時はあんなに遠く感じたのに。


お城の中を、ランスロット王子と並んで歩いた。


緊張治まるどころかどんどん酷くなってくよ。


周りの視線が痛すぎる!!


案内された部屋の中に入ると、既にドミニク王子が椅子に座って待ち構えていた。


そのすぐそばには、当然の様にロッドさんとジェーコブさんが立っていた。



「こ、こんにちは」

「待ちくたびれた」

「すみません……って、お約束の時間通りじゃないですか」

「時間など関係ない。 私が待った事には変わりはないのだからな。 って、何だその顔は」

「……すみません、顔は嘘が付けないもので」



ドミニク王子とそんなやり取りをしていると、ジェーコブさんが「プッ」と吹き出し、そのまま笑い出してしまった。