夢見のさだめ

下唇をグッと噛みしめた。


信じてもらえないなら、信じてもらえるまで話しをすればいいじゃない。


そう思って口を開くと、困った様な顔をしたランスロット王子と視線が絡まった。



「エヴァ以外の人にそんな事を言われたら、絶対信じられなかったと思う」

「え……それじゃ……」

「エヴァ、僕に手を貸してほしい。 一分一秒でも早く、アイリスを見つけてあげたいんだっ!!」



ランスロット王子は「急ごう」と言って、私を連れてすぐさまお城を後にした。


馬に乗れない私を前に乗せ、慣れた動作で馬を走らせている。


信じてくれた。


ランスロット王子が信じてくれなかったら、私は何もできなかったかもしれない。


信じてくれた安心感、そして喜びはある。


けど、夢見の話しをしてアイリス様を無事に見つけられたら、もう今までの様には接してもらえないかもしれないと思うと、やっぱり悲しいと思ってしまった。


普通の生活も送れなくなるかもしれない……。


夢を変えてしまう恐怖もあるけど、今はアイリス様を助ける事だけを考えようと、無理矢理そっちに意識を集中させた。