夢見のさだめ

「私をドミニク王子のところへ連れて行ってほしいの」

「ドミニクのところへ? どうして?」

「捜索の全体の指揮を執ってるのはドミニク王子でしょう?」

「……どうしてそれを知ってるの?」



ランスロット王子は明らかに動揺していた。


普通だったらそんな事私が知り得る筈ないもんね。



「夢で……見たから……」

「夢?」

「馬鹿げてるって思うかもしれないけど、嘘じゃない。 お願い……信じて……」



知り合って日は浅いし、友達になったからといって身分の差は変わらない。


もしかしたら「ふざけるな!」って怒鳴られるかもしれない。


それでも信じてほしかった。



「信じられないよ」



その言葉は胸に突き刺さるようだった。