夢見のさだめ

「今日は早く帰った方がいいよ」



いつもよりも早めに水やりを済ませ、物陰で本を読んでいる人物に声を掛けた。


放課後ここに隠れて本を読んでいる事は知っていた。


けど話しかけたのは今日が初めてだ。


まさか声を掛けられるとは思っていなかったんだろう。


彼_ランスロット王子は座ったままビックリした素振りを見せた。


相変わらず顔はよく見えない。



「読書の邪魔してごめん。 でも今日はもう帰った方がいいよ」

「……どうして?」



か細く頼りない声。


こんな声だったんだ。


まぁ想像通りかな……。