「私をお昼に誘う意味が分からないんですけど」



食事をしながら不満を隠さず口にした。



「君を使って楽しむと言っただろう? まだ継続中に決まっているだろう」



涼しい顔をして悪びれた様子のないドミニク王子。


まだ継続中な上に、やっぱり私の気持ちは無視なのね。



「他に方法ないんですか? よく分かりませんけど、私まで加担してるみたいで気分がよくないです」

「今更何を言う。 舞踏会に私と参加した時点で君は既に共犯者だ」

「はい!? それは流石に酷くないですか!? 私は好きで貴方と参加したわけじゃありません!!」

「そう吠えるな。 では願っていろ」

「願うって……何をですか?」

「私たちがしている事が、とんだ茶番で終わらぬ様にな。 そうなれば君の憂いは晴れるだろう」



ランスロット王子の違う一面が見たいだけでしょう?


どんなランスロット王子を見たいのかも分からないのに、どう願えっていうの?


大事な事をハッキリと教えてくれないから腹が立つ。