夢見のさだめ

せっかく冷めた頬が、また熱くなってきた。



「手など出さない。 出すはずがないだろう」



フンッと鼻を鳴らして馬鹿にしたように言い放った。


分かってた事だけど、腹が立つ。



「え……さっきのはただの建前で、ドミニクもエヴァの事__」

「あははっ! 私がエヴァの事を好きだとでも!? 冗談だろ。 たとえ言い寄られたとしても御免だね」

「お言葉ですけど、私だって願い下げです」

「君は本当に失礼だな」

「お互い様だと思いますけど?」



ドミニク王子と火花を散らしていると、「あははは」と大きな笑い声が湧いてきた。


驚いて顔を向けると、とうとう堪えきれなくなったジェーコブさんが、お腹を抱えて笑っていた。


そんなジェーコブさんの肩をバシッと叩くロッドさん。



「申し訳、ございませ__っ。 ドミニク王子が断られるところなど、初めてみたものでつい__っっ、あはははは!」

「おぉまぁえな~~!!」