段々と語尾が弱くなるランスロット王子。


一生懸命気持ちを言葉にしてくれようとしているのが、伝わってくる。


私たち、同じだったんだね。


ランスロット王子の胸に頭を寄せた。



「エ、エヴァ!?」

「馬鹿ね」

「え?」

「私も同じか……。 私も自信がなくて、怖くて、一歩踏み出せなかった」



泣きたいのか笑いたいのか、分からなくなってきた。


ただ幸せな事は確かだった。



「しおりは見つかったの?」



顔を上げ聞くと、ランスロット王子は明らかに動揺した。



「いや、それが、その……まだ見つか__って、なんでしおりって知ってるの!? え!? もしかして__」

「あはは、私が見つけちゃった」