夢見のさだめ

この声……。


信じられない思いで顔を上げると、ランスロット王子が腰をかがめて手を差し出していた。


周りを見渡しても、ここには私しかいない。



「駄目、かな?」

「え!? だ、だって……わた、わたし?」

「エヴァと踊りたいんだ」



躊躇いながらランスロット王子の手を取ると、やんわり体を引き寄せられた。


自然と体が密着する。


一気に全身熱くなった。


夢の様だと思ったのも束の間。


ランスロット王子の動きがぎこちない感じになり、どうも上手く踊れない。


私もちゃんとフォローできる程ダンスが上手なわけじゃないから、どうしていいのか分からなかった。


舞踏会では見違えるくらい堂々と踊ってたのにどうしちゃったの?


知らない人の様に感じてしまっていたけど、いざこうしてランスロット王子の傍に居ると、全然変わってないなと思って、思わず笑ってしまった。