夢見のさだめ

ジェーコブさんと別れて、会場の隅へ移動した。


どこもかしこも貴族だらけ。


当たり前だけどさ。


同い年くらいのご令嬢の視線の先には、ランスロット王子かドミニク王子がいる。


ドミニク王子はいつも通りだけど、ランスロット王子は全然知らない人みたい。


背筋を伸ばして、来賓客とは笑顔で接していて、堂々としている。


どんな姿、場面だろうとランスロット王子であることに変わりはない。


そんな事分かってても、凹まずにはいられない。



「お一人ですか?」

「は、はい!」



まさか声を掛けられるとは思っていなくて、慌てて返事をすると、マッケンジーさんが笑いながら立っていた。


知らない人が私に話しかけてくるわけないか。



「ビックリさせないで下さいよ」

「あはは、ごめん。 暇を持て余している様だったから、つい声を掛けてしまったよ」