夢見のさだめ

夜会当日、お城からお迎えの馬車がやって来た。


ママもパパも大喜びで、笑顔で見送ってくれた。


ドレスだって今日の為にママが新調してくれた。


パーティーなんてそんなに行くもんじゃないんだし、前に着たやつで良かったのに。


勿体ない。


馬車の中で何度溜息を漏らしたか分からない。


私以外貴族何だろうなと思うと、正直憂鬱で堪らない。


ランスロット王子とだって話す時間があるかどうか……。


すっかり忘れてたけど、相手を探さなきゃいけないのはドミニク王子だけじゃなくて、ランスロット王子もだ。


それなのに私に近付ける機会があるとは思えない。


今回もドミニク王子に振り回されて終わりだろうな。


気分が下がるようなことをあれこれ考えていると、馬車がゆっくり止まった。


どうやらお城に到着した様だ。


馬車を降りると、周りには身分の高そうな人たちばかりで、圧倒された。