夢見のさだめ

私の顔を見るなり、ドミニク王子はニコッと笑った。


この笑顔を怖いと思っているのは私だけだろうな。



「どうしたの?」

「少し宜しいですか?」

「勿論」



ドミニク王子は笑顔のまま群れから出ると、廊下に出るよう促した。


二人で廊下で向き合いながら、私は一切悪い事なんてしてないのに、妙な気まずさを感じた。



「来るだろうと思っていた」

「カードに書いていたあれって、どういう意味ですか?」

「私の楽しみを忘れたのか?」



あ!


そうだ……よく分かんないけど、ランスロット王子の事で私を使って楽しむだの何だの言ってたな……。



「大事な夜会に私情を持ち込む必要ないでしょう!?」



周りに聞こえない様に小声で抗議すると、ドミニク王子は笑みを更に深くした。