夢見のさだめ

「どうしたんですか?」

「忘れないうちにこれを渡しておくよ」



ドミニク王子の余所行きの顔にもだいぶ慣れた。


差し出された封筒を受け取ると、ドミニク王子は何も言わず立ち去ろうとした。



「ちょ、ちょっと待って下さい! これ__」

「招待状だよ」



振り返ったドミニク王子は、誰もが見惚れる様な笑みを浮かべてサラッと驚くことを言った。


招待状って__っ!?


驚いている間にドミニク王子はとっとと行ってしまった。


猫被ってても勝手なところは変わんないんだから!!



「その招待状ってもしかして今度の夜会の!?」

「へ? 夜会って何!?」

「今度お城で夜会が開かれるってブルーノが言ってたの! 勿論招待客しか参加できないんだけど、近隣国の王族や貴族を集めての盛大な夜会だって言ってたよ!!」



嘘でしょ……。