夢見のさだめ

ジーナの言葉に心臓が飛び跳ねた。


気持ちを伝えたい思いもあるけど……。



「まだそんな勇気ない」

「えー、そんな事言ってたら取られちゃうよ? なんてったって相手は一国の王子様なんだから。 それに評判は右肩上がりだし? どんどん競争率激しくなっちゃうよ?」

「分かってるんだけど……ね……」



あげたお花をしおりにしてくれてたって事は、嫌われてはないんだろうけど、友人からの贈り物を大切にしてくれているだけかもしれないし……。


私とランスロット王子の好きが違うものだったらと思うと、簡単に行動を起こせない。


やっぱり私は臆病者だ。


ダメだった時、その事実を受け止められる自信がまだない。


そんな自信、いつまでたってもつかないかもしれないけど。



「ジーナはマッケンジーさんとどうなの?」

「私たちはすっごくいい感じよ。 けどブルーノは騎士団に所属してるでしょ? だから中々ゆっくりとはいかなくて」

「そっか。 でも乗馬、教えてもらってるんでしょ?」

「そうだよ。 ずっと憧れてた乗馬を大好きな彼が教えてくれるから、すっごく楽しい。 それに乗馬の事は両親には内緒だから、余計ドキドキするのかもしれない」