夢見のさだめ

次の日学校に行くと、案の定花壇はめちゃくちゃだった。


お手入れをすれば大丈夫な花もあれば、もうどうにもならない花もある。


茎が折れて花弁がぐしゃぐしゃになった花を見た瞬間、今朝の号外を思い出した。


それは昨晩の嵐による災害について書かれていた。


場所によっては_特に森林に囲まれた小さな村では、大きな被害を受けたと書かれていた。


家屋は崩壊し、死傷者そして行方不明者多数。


私は臆病者だ。


両親と約束したから……そう自分に言い聞かせたり、いろんな理由を託けたりしているだけで、本当は人と違う力を持っている自分が怖くて誰にも言えないだけ。


この力を知られる事で自分の身に、両親の身に、友達の身に、不幸が降りかかるかもしれないと思うと、心の中で何度謝りながらも口を閉じてしまう。


朝だけの時間では花壇のお手入れは終わらず、放課後も花壇のお手入れをした。


花も人も動物も、命あるものはそれを一度失えばもう元には戻らない。



「ごめんね……」

「優しいんだね」



驚いて振り返ると、ランスロット王子が物陰から顔だけ覗かせていた。