夢見のさだめ

殆ど降らない雨。


雨もたくさん降ってくれていたら、火事にならなかったかもしれないのに。


胸がギュッとした。


事前に知らせ、助ける事が出来るのに胸に留めておかなければいけない……辛い。


だけどこれは両親との約束だった。


知られれば悪い人たちに悪用される恐れがあるから、この予知夢_夢見の力は決して誰にも知られてはいけない、と……。


だからただでさえ心配してくれている両親に、お天気以外にも争いごとや、生死に関わる夢を見ているなんて言えない……これ以上心配を掛けたくない。



「明日の朝には回復するだろうか」

「大丈夫、今日の嵐が嘘みたいに明日の朝は快晴だよ」

「それなら明日はお洗濯が出来るわね」



ママも夢見の力を持っているけど、ママの力はあまり強い方じゃなくて、月に一度夢を見ればいい方だ。


それも具体的な事は分からないらしい。


私の見る夢はどれも具体的過ぎて、起きてもなお震えが止まらない事がある。


勿論いい夢を見る時もある。


どうしてこんな力がこの世に存在するのか……私はその理由が知りたくて堪らなかった。