初恋の色は悲しい色



カランカランッ
店のドアを勢いよく開ける。


「あ、奈々!」

「おはようございます!」

声をかけたのは、この店のオーナー
でもあり私の彼氏でもある
若林虹希さん(コウキさん)

「学校お疲れ様っ、用意しておいで?」

「はいっ!!」

一応仕事場ってこともあって、
ここではちゃんと敬語を使う。


「今日もラブラブだね、」

「あ、どうも。」

同じバイト仲間の春希(ハルキ)
コウキさんの弟。
一応私と同い年。

「奈々この前うち来た時髪ゴムわすれてたよ?はいっ、どーぞ。」


「え、ほんと?ありがとうっ!!」


渡されたゴムをとろうとしたら
私の届かない高さに挙げられる。

「もうっ!かえしてよー!」

ニヤニヤしながら私を見るハルキ。

「じゃあさ、俺にちゅーしてよ。」

「なっ…///」

「冗談だって。ごめんごめんっ」

髪ゴムを渡すとハルキはそのまま
去っていった。

彼が辛そうな顔をしてるのも
知らないで。