「行ってくるね。翼くん」 そう言って立ち上がると翼は私の右手を引っ張って立ち上がり耳元でいじわるな口調で囁いた。 「翼…だろ?…凛子」 翼が囁いた耳から全身が熱くなるのを感じた。 「…もぅ…。」 私は彼の胸元をつかみ引き寄せた。 「待っててね、翼。」 翼の顔が赤くなったのを確認してから もう一度唇を重ねた。