「美和!!」 「‥‥ハッ」 「もぉ〜いつまで寝てんの!遅刻するよ!」 お姉ちゃんがぶっきらぼうに起こしに来た、 久しぶりにあの時の夢見てたのか‥‥ いや、神様が気づけって行ってるのかも。 〝王子の想い人〟を その想い人が私だったらなぁ‥‥と一瞬でも思った私が恥ずかしくなった。 相手は、1番近くて、 1番遠い人だった。