魔女に恋した王獣



「お前と出会って…」


 ジンと出会って…

「はじめは、興味なんてなかった」

 はじめは、全然意識してなかった

「だけど、」

  だけど、

「お前と一緒にいて」

 ジンと一緒にいて

「いつしか俺のなかにはお前がいた」

  いつしか私のなかにはジンがいた

「ジン…」

「あ…?」

 少し身体を後ろに向ければ、ジンの綺麗な瞳と目があう

「お兄さんや、シイナさんのかわりにはならないかも知れないけど、ジンと家族みたいな関係になりたい…
 うまく伝えられないけど…」

ジンの大きな手が優しく頬を撫でる

「なればいい。」

嬉しそうに細められた瞳が、私をとらえて離さない

「そしたら、ずっとお前と一緒にいれる。」


「なるか?」

 


  そんな瞳でみられたら断れないよ…

「なりたい…」

  

 ふっ、と笑った声が聞こえて抱き締められる


「海、いくか…?」


「?」