魔女に恋した王獣





「だからね…」


 この部屋を出ていったとき、もう二度と会えないと思ってた。

 写真でしか、貴方を見ることはできないと思ってた。


  本当はね…

 わざとあの海に行ったの。

もしかしたら、ジンなら。

 私のことを探してくれてるんじゃないかって。


  バカだよね…


でも、どれだけジンから遠くに離れても。


   どれだけジンを忘れようとしても。

 
 
    できなかった…。

 私の記憶から貴方を消すことはできなかった


  

  だから、だからね…


「今…。こうしてジンと一緒にいることが夢みたい…。」


 
   現実であってほしい夢。

   一生忘れたくない夢。


 そんな、夢みたい…。


 でも、これが夢じゃないって思わせてくれるのは、やっぱり貴方…
  


「夢じゃねぇ…」

 背中にまわっていた腕に力がはいり、身体がくっつく。

「俺がいつまでだってお前のそばにいてやる。これからだって、こうやってお前と同じベッドにねるし、」

  少し上にある綺麗な瞳と目があう


「初めてだって、全部お前と体験する。」

  ジンの爆弾発言に顔が一気にあつくなる。

  そんな私の頬に手を添え

「この顔を、これからみれるのも俺だけだ。」


  頬にあった手が頭に上り

「髪も、瞳も、鼻も、唇も。」


   徐々に下がってく。

 そして、優しく唇を指でなぞる

「全部が欲しくてたまらねぇ。」