魔女に恋した王獣





 ゆっくりとその男に近づく


 うっすらと見える携帯の画面。その画面に確かに表示されていた文字


 【送信完了】



「なにしてる…。」

 ビクッと揺れる肩


「お前、名前は…」

「まっ、マオですっ。」

 マオ…。何のために俺の写真を。

 
   スパイか…?

「お前、俺の写真撮っただろ」

  あからさまに動揺する男


「お前、写真を誰に送ってる」

   
  黙っている男。

「きぃてんのか、誰に送ってんだよ」

 
  意を決したように強い眼差しで俺を見る男の口からでた言葉は、周りの空気を凍らせた




「りっ、リノさんですっ!」

 

  リノ…。

 リノなのか…?

なんで、なんでこの男がお前と連絡をとってんだよ…

 俺には何も言ってねぇのに…