魔女に恋した王獣




 お前が苦しんでんのに、最後まで俺は何もできなかった。

 それどころか、お前をさけた。


  お前がいなくなって、どれ程自分にお前が必要だったわかった。

 お前に会いたくて、会いたくてしかたねぇよ…

 


  

「総長、集まりました。」


「あぁ。」


  年に一度開かれる合同集会


 この集会で、三組の族が集まる。
そのなかで、族の総長は自分の女を紹介する

 俺も、お前を他のやつらに会わせたかった

 俺の女だって、見せつけたかった

 
  嬉しそうに女を紹介する男をぼんやり見ながら煙草を吸う

 

  そのとき、


 パシャっ


 確かに聞こえた。


 カメラのシャッター音のようなものが微かに耳に届いた




  誰だ…。


 瞬時に辺りを見回す

視界にうつったのは、携帯を持ちたっている男