魔女に恋した王獣

 



「はい。」


 買ったストラップの半分をジンに渡す

「つけなくてもいいから、持ってて」 

 
 散々歩き回ってでたショッピングモール


「どこ行く」


  もう日が沈んできたそら。
このあと行く場所が、ジンといく最後の場所


「海。前に行った海にいきたい」


  
  ジンときた二度目の海

あの日は、朝だったから凄く明るかったけど、今はもう日が落ちてきて海がオレンジ色に染まる

 
 これから、もう二度と来ることのない海

 しっかり覚えとおかないと








  ガチャ

 帰ってきた倉庫。

ここに帰ってくるのも今日が最後

 部屋から出ていこうとするジンにあわてて声をかける

「ジンっ」


「……」


「明日まで一緒にいてくれない…?
一緒に寝なくていいから、一緒にいて…」


  扉をあけたジンをみて、瞼を強く閉じ涙をこらえた



「…すぐ、帰ってくる」


  その言葉に、内心ほっとしながらも、今日が最後だとおもい知らされる