魔女に恋した王獣



 最低だよ…

自分の欲のためにミオを利用して、皆を利用した


 でも、でもね

「それでも、ジンが側にいてくれたの…

 こんな最低な私をジンは好きだって言ってくれた」

 それだけで、心が満たされた

 感じることのなかった痛みを知って、誰がが側にいる安心感を知って、

 人を愛することを知った


  それだけでもう十分

「だから、そんなジンが私のせいで傷つくなら、私はジンの側から離れる。」


「リノさん…」


「だから、ちゃんとジンから離れるから…

 海で言ったお願い、聞いてくれない?」


「…リノさんが、それでいいなら。約束は守ります」


「…ありがと」


 ありがとマオ