魔女に恋した王獣





 
  倉庫に帰ってきた私たち

「マオ、今日はありがとう」



「いいえ、」



  悩むように顔を下げたマオを見ないようにして、倉庫に足をすすめた


「あのっ!」

 
   マオ…?


「俺、初めはリノさんのこと、よく思ってなかったんです。」


  わかってた、

初めて会ったときのマオの瞳が、睨んではいなかったけど、疑っているような瞳だったから

「他のやつらが、リノさんはジンさんの地位目的で近づいたんだって。

 だけど、何回かリノさんと話してるうちに、本当はそんな人じゃないって思って…」


  ちがうよ

「マオはあってる」


「えっ?」


「私がジンに近づいた理由はね、皆に守られてるミオが、たくさんの人に囲まれてるミオが嫌いだったから。」

「自分が一番恵まれない子供だって思ってるミオをいじめたくなっちゃって…

 最低でしょ…」